新学期、教室の前に大きく貼り出される「学級目標」。
参観日にながめていると、クラスごとに個性があって、担任の先生のカラーや教室の雰囲気が伝わってきます。
この記事では、実際に見かけた学級目標を紹介しながら、発達がゆっくりな子が「目標」とうまく付き合うために、家庭でできる工夫をまとめました。
学級目標ってなに?
学級目標は、多くの場合、そのクラスのみんなで1年間めざす合言葉です。学校や学年によって、決め方や使い方は異なります。
先生と子どもたちが相談して決めることが多く、「どんなクラスにしたいか」がぎゅっと詰まっています。
教室に掲示されて、行事や学級会のたびに立ち返る、クラスの原点のような存在です。
実際にあった学級目標8つ
これまでに見かけた学級目標を紹介します。
- なかよし
- 希望
- 星座:一人ひとりは小さな光だけど、みんなが集まれば星座のようにきれいな光になれる。
- 考動(こうどう):自分から考えて行動する。
- 喜努愛楽(きどあいらく):喜んで努力し、愛をもって楽しむ。
- シェア:みんなで幸せを分け合おう。
- パズル:一人でも欠けるとパズルは完成しない。仲間を大切に、というメッセージです。
- ONE TEAM
ひらがな、四字熟語、英語、キャッチフレーズ。形はさまざまですが、「星座」や「パズル」のように、一人ひとりの存在をまるごと認める目標に出会うと、あたたかい気持ちになります。
発達がゆっくりな子には「目標」が難しく感じられることも
一方で、学級目標のような大きな目標は、発達がゆっくりな子にとって少しつかみにくいことがあります。
「なかよくする」「自分から考えて行動する」といった言葉は抽象的で、具体的に何をすればいいのかが見えにくいからです。
「目標を守れていない」と注意される経験が続くと、目標という言葉自体が苦手になってしまうこともあります。
そんなときは、教室の大きな目標とは別に、本人と相談しながら小さな目標を一緒に決めると、「できた」を感じやすくなります。学校で取り組んでいることがあれば、先生と方向をそろえるのも一つの方法です。
家庭でできる「じぶん目標」の立て方3つ
- ①小さく、具体的にする:「なかよくする」ではなく、「朝、先生に会釈する」「困ったらカードを見せる」など、その子が無理なく選べる行動にします。
- ②見える形にする:紙に書いて貼る、絵カードにする。言葉だけより、目で見える形のほうが思い出しやすくなります。
- ③「できた」を見つける:できなかった日を数えるのではなく、できた日にシールや花マルを1つ。シールが負担になる子には、言葉で伝えるだけでも十分です。
PR この記事には広告を含みます。
目標や予定を見える形にしたいときは、絵カードや写真を入れられるポケットを使う方法があります。「じぶん目標」を入れておいて、できたらカードを裏返す、といった使い方もできます。使いやすさには個人差があるため、商品の内容や価格をリンク先でご確認ください。
園や学校とのやりとりで気になることがあるときは、こちらの記事も参考になります。
今日からできる小さな一歩
- お子さんのクラスの学級目標を、親子で一度読んでみる
- 「じぶん目標」を1つだけ、具体的な言葉で決める
- できた日は、シールや花マルで見える形にする
目標は、子どもを評価したり追い立てたりするためではなく、「できた」に気づくための道具です。負担そうなときは、目標を小さくする、いったん休むという選択もあります。教室の大きな目標と、家庭の小さな目標。両方あっていいのです。

