「どうして泣いているの?」と聞いても、うまく答えられない。にこにこしているのか、我慢しているのか、表情から気持ちが読み取りにくい。発達がゆっくりなお子さんとの毎日で、そう感じることはありませんか。
気持ちを言葉にしたり、相手の気持ちを読み取ったりする力は、少しずつ育っていきます。今回は、その練習を遊び感覚でできる「きもち」の無料プリントを全25枚用意しました。やさしい表情マッチングから、正解のない「あなたならどんなきもち?」まで、お子さんに合わせて選べます。
この記事のプリントは4種類
このプリントでできること
気持ちの学習には、大きく3つのステップがあります。このプリントは、その順番にそって使えるようになっています。
- 気持ちに名前をつける…「これは “うれしい” だね」と、表情と言葉をむすびます
- 場面と気持ちをつなげる…「こんなときは、こんな気持ちになりやすい」を知ります
- 自分の気持ちを見つける…正解をひとつに決めず、「わたしはこう感じた」を大切にします
気持ちを言葉にできるようになると、泣いたり怒ったりする前に「いやだった」と伝えられる場面が少しずつ増えていきます。
① きもちと かお|ことばと表情をむすぶ
いちばんやさしいタイプです。「うれしい」「かなしい」などの言葉と、その表情の顔を線でむすびます。まずはここから始めるのがおすすめです。

やさしい4問が3枚、少しレベルを上げた6問が2枚、逆に「顔を見て気持ちをえらぶ」タイプが2枚の、合計7枚セットです。




使い方のヒント
線を引く前に、まずは大人が「これはどんな顔かな?」と一緒に見るところから。正解できなくても大丈夫です。「困った顔してるね」と、表情に注目できたことをほめてあげてください。
② きもちと からだ|からだのサインに気づく
気持ちは、からだにもあらわれます。「こわいとき、むねがどきどきする」「うれしいとき、からだがかるくなる」——そんなからだのサインと気持ちをむすぶプリントです。気持ちを言葉にするのが苦手でも、からだの感覚からなら気づけることがあります。

やさしい4問が3枚、レベル2(6問)が1枚、逆に「からだのサインから気持ちを考える」タイプが1枚の、全5枚セットです。




癇癪が起きる前に気づく練習に
気持ちがあふれる前には、からだにサインが出ていることがあります。「手がぎゅっとなってきたね」と気づけるようになると、爆発する前にひと呼吸おく助けになります。癇癪への具体的な対応は、癇癪・パニックを起こしたときの落ち着かせ方もあわせてどうぞ。
③ どんなとき どんなきもち|場面から考える
「プレゼントをもらった場面」「おもちゃがこわれた場面」など、生活の場面イラストと気持ちをむすぶタイプです。場面と気持ちがつながると、相手の気持ちを想像する力にもつながります。

日常の場面、学校・園の場面、おうちの場面、レベル2(6問)の全5枚セット。お子さんの生活に近い場面から選べます。



④ あなたなら どんなきもち|正解のない気持ち
このタイプには正解がありません。「はじめての場所にいく」「あそびを終わりにする」といった場面で、あてはまる顔に丸をつけます。にこにこでも、どきどきでも、どれを選んでもいい——気持ちに正解はないことを、お子さんと一緒に確かめるプリントです。

切り替え・お友だち・発表・感覚(うるさい場所や病院)・失敗・うれしい日など、全8枚セット。それぞれの場面が、ブログの記事テーマともつながっています。



「どれを選んでもいいよ」が大切
大人から見て「ここは楽しい場面のはず」と思っても、お子さんが “どきどき” を選ぶことがあります。それを否定せず、「そっか、どきどきするんだね」と受け止めてあげてください。自分の気持ちを安心して出せる経験が、自己肯定感を育てます。
くり返し使うための工夫
マッチングプリントは、ラミネートしてホワイトボード用ペンでむすぶと、何度でも使えます。答えは一つに決めず、日によって気持ちが変わってもいいことも、あわせて伝えてあげてください。
今日からできる小さな一歩
まずは「きもちと かお」の1枚を印刷して、お子さんと一緒に「これはどんな顔かな?」と眺めてみてください。線を引けなくても、表情に注目できたら、それがもう大きな一歩です。
この記事のまとめ
- 「きもち」の無料プリントは全25枚。4つのタイプから選べる
- ①かおとことば→②からだのサイン→③場面→④正解のない気持ち、の順でステップアップ
- 正解を求めず、「気持ちに注目できたこと」をほめるのがコツ
- くり返し使うならラミネートがおすすめ

