泣いている理由を聞いても答えられない。
急に怒り出して、どうしたのか分からない。
気持ちを言葉にするのは、おとなが思うよりずっとむずかしいことです。
とくに発達がゆっくりな子は、「いやだった」「かなしかった」を言葉にできず、泣いたり怒ったりかたまったりすることがあります。
そんなときに役立つのが、気持ちを「指さしで伝える」練習です。
今回は、気持ちを伝えるカードと、落ち着く方法を選ぶカードの2種類を無料プリントにしました。
このプリントでできること
- いまの きもちカード…「うれしい・かなしい・おこる」など8つの気持ちを、指さしで伝える練習
- おちつく ほうほうカード…気持ちがあふれそうなとき、「ふかく いきをする」「みずを のむ」など6つの落ち着く方法から選ぶ練習
「いま、どんな気持ち?」を伝えられるようになると、泣く・怒るの手前で気持ちを出せることが少しずつ増えていきます。
3つのバージョンから選べます
それぞれ「パンダ・男の子・女の子」の3バージョンを用意しました。
パンダのイラストだと気持ちを重ねにくい子も、自分と近い姿のカードなら「これ、いまのぼくだ」と指させることがあります。
お子さんが親しみやすい1枚を選んで印刷してください。
いまの きもちカード(8つの気持ち)



おちつく ほうほうカード(6つの方法)



使い方(3ステップ)
1. 落ち着いているときに、一緒にながめる
まずは穏やかな時間に、カードを一緒に見て「これは うれしい、だね」と名前を確認します。
遊びの延長で大丈夫です。
2. ふだんの生活で「いま どんなきもち?」と指さしてもらう
楽しかったとき、びっくりしたとき。
いい気持ちの場面から練習を始めると、カードが「安心して使える道具」になります。
3. 気持ちがあふれそうなとき、おちつくカードから選ぶ
「どれ、やってみる?」とカードを見せて、子ども自身に選んでもらいます。
自分で選べたこと自体が、気持ちを立て直す大きな一歩です。
注意したい関わり方
癇癪の真っ最中には使わない
気持ちが爆発しているときは、カードを見る余裕がありません。
まずは安全とクールダウンを優先して、落ち着いてから「どんな気持ちだった?」と振り返りに使ってください。
指させなくても責めない
「わからない」も大切な答えです。
「教えてくれなくても大丈夫だよ」と伝えて、そっとしまってください。使えなかった日があっても、親の関わりが悪いわけではありません。
長く使うための工夫
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カードを切り分けてラミネートし、穴を開けてリングでまとめると、持ち歩ける「きもちカードブック」になります。園や放課後デイとの共有にも便利です。
今日からできる小さな一歩
まずはお子さんに合いそうなバージョンを1枚だけ印刷して、冷蔵庫やリビングの壁など、目に入る場所に貼ってみてください。
今日うれしいことがあったら、「いまの きもち、どれ?」と一緒に指さすところから始めましょう。
まとめ
- 気持ちを言葉にできない子は、指さしで伝える練習から始められます。
- きもちカード(8つの気持ち)とおちつくカード(6つの方法)の2種類セットです。
- パンダ・男の子・女の子の3バージョンから、お子さんに合う1枚を選べます。
- いい気持ちの場面から練習すると、カードが安心の道具になります。
- 癇癪の真っ最中は使わず、落ち着いてからの振り返りに使ってください。

