「同じものを見つけて○をつけましょう」——シンプルな指示の中に、実はたくさんの学びが詰まっているのが、マッチング(同じもの探し)プリントです。今回ご紹介するのは、ラーメンやハンバーガー、ピザなど身近な「たべもの」イラストを使ったマッチングプリント。視覚的にわかりやすく、食べ物への興味を活かしながら楽しく取り組める教材です。プリントの活用法や育つ力について、詳しくお伝えします。
このプリントで育むことができる力
このたべものマッチングプリントは、一見シンプルに見えますが、取り組む過程でいくつかの大切な力が育まれます。
- 視覚的弁別力(識別する力)…左右に並んだ複数のイラストの中から「同じもの」を見分ける力を養います。形・色・細部の違いに気づく目が育ちます。
- 集中力・注意力…いくつかのイラストの中から正解を探す過程で、一定時間ものごとに注意を向け続ける力が身につきます。
- 語彙・概念の理解…「ラーメン」「ピザ」「ハンバーガー」など食べ物の名前と形を結びつけることで、言葉と概念の理解を深めます。
- 手先の操作・筆記具の使用…○をつける動作を通じて、鉛筆・クレヨン・ペンを使った筆記の練習にもなります。
- 達成感・自己肯定感…「できた!」という成功体験が積み重なり、学習への意欲や自信につながります。
対象年齢・発達段階の目安
このプリントは、おおよそ以下のような発達段階のお子さんに向いていると考えられます(個人差がありますので、あくまで目安としてご参照ください)。
- 生活年齢の目安:3歳〜7歳ごろ
- 発達の目安:絵カードや写真でのマッチングができ始めたお子さん、指さしで「これとこれは同じ」と示せるお子さん
- 療育・支援場面では:知的発達症・ダウン症・自閉スペクトラム症のあるお子さんで、視覚的な入力を得意とする場合に特に取り組みやすい教材です
まだ文字の読み書きが難しいお子さんでも、イラストを見て取り組めるため、ことばの発達初期から活用しやすいのが特長です。
このプリントの使い方
基本的な使い方はシンプルです。左側のイラストを見て、右側の中から「同じもの」を探し、○をつけます。ただし、お子さんの特性やレベルに合わせてさまざまな使い方ができます。
- 【基本】鉛筆・クレヨンで○をつける…プリントを印刷して、鉛筆やクレヨンで○をつけます。書く練習も兼ねることができます。
- 【指さし】指でさして答える…まだ筆記が難しいお子さんには、「どれが同じかな?」と聞いて指でさして答えてもらうだけでもOKです。
- 【ラミネート加工して繰り返し使う】…ラミネートしてホワイトボードマーカーや丸シールで答えれば、何度でも繰り返し使えます。
- 【タイムを計って取り組む】…「かかった時間」の記入欄を活用して、毎回タイムを計るとゲーム感覚で楽しめます。タイムが縮まっていくと達成感も生まれます。
- 【食べ物の名前を一緒に言いながら取り組む】…「これはラーメンだね」「ピザ見つけたね!」と声かけしながら行うと、言葉の学習も同時にできます。
支援者・保護者の方へ:取り組みを楽しくするポイント
マッチングプリントをより効果的に活用するために、いくつかのポイントを意識してみてください。
- 正解・不正解より「やってみる気持ち」を大切に…最初はうまくいかなくても大丈夫です。「やってみたね!」「挑戦したね!」という声かけで、取り組む意欲を育てましょう。
- 最初は一緒に取り組む…「先生(お母さん)と一緒にやってみよう」と並んで取り組むことで、やり方を自然に学べます。
- 好きな食べ物を話題にする…「ハンバーガー好きだよね!どこにあるかな?」など、お子さんの好きなものを糸口にすると取り組みやすくなります。
- 短時間から始める…集中が続きにくいお子さんには、最初は1〜2問だけ取り組んで「できたね!」と終わることも大切です。
発展的な使い方
このプリントに慣れてきたら、さらに発展した取り組みもできます。
- 実物や食品パッケージの写真と照らし合わせる「実物マッチング」へのステップアップ
- 「左側にないもの(右だけにあるもの)はどれ?」という逆の課題に挑戦する
- 「食べたことあるもの・ないもの」に分けて話し合うなど、コミュニケーションの素材として使う
マッチングの力が定着してきたら、ほかのカテゴリ(どうぶつ・のりもの・野菜など)のマッチングプリントにも挑戦してみてください。
まとめ
「たべものマッチングプリント」は、視覚的弁別力・集中力・語彙・筆記など、多くの力を楽しみながら育てることができる教材です。
身近な食べ物のイラストを使っているので、お子さんが親しみをもって取り組みやすいのが特長です。
ぜひご家庭や療育の場面で活用してみてください。下記よりダウンロードできます。どうぞご自由にお使いください。



