「困っても誰にも言えずに、黙り込んでしまう」
「助けてって言えないから、誤解されてしまう」
「一人で頑張らせすぎて、子どもも自分も疲れてしまう」
発達に特性がある子どもを育てていると、こうした悩みに直面することがあります。自立を促すつもりが、かえって子どもを追い詰めてしまう。そんな経験をされた方も多いのではないでしょうか。

子どもが社会の中で自分らしく生きていくためには、「一人でできること」と同じくらい大切なことがあります。それが「助けを求める力(受援力)」です。
「助けて」が言えることが、なぜ大切なのか
発達に特性のある子どもは、困っていても「困っている」と表現するのが苦手なことがあります。言葉にできない、どう伝えればいいかわからない、「迷惑をかけてはいけない」と思ってしまう——そういったことが重なって、黙って我慢し続けてしまいます。
でも、困ったときに「助けて」と言える子どもは、社会の中でずっとうまくやっていけます。支援を上手に受けながら、自分らしく生きていく力——これが本当の「自立」に近いものだと思います。
家庭でできる「受援力」の育て方
1. 「頼ること」を日常で見せる
親が「助けてもらうこと」を自然にやってみてください。
「重いから一緒に運んでくれる?」
「ちょっと手伝ってほしいな」
「人に頼ることは恥ずかしくない」というモデルを、日々の生活の中で見せることが大切です。
2. 「困った」を言葉にする練習をする
困ったとき、どう言えばいいか分からない子どもには、言葉のセットを教えてあげましょう。
「わかりません」「もう一度教えてください」「助けてください」
家の中でロールプレイをして練習しておくと、外でも使いやすくなります。
3. 助けを求めたことをほめる
「自分で言えたね」「先生に伝えられたの、すごいね」
助けを求めたこと自体をほめることで、「頼ることはいいことだ」という感覚が育ちます。
学校や社会との連携も大切に
家庭でどれだけ練習しても、学校や地域が「頼っていい場所」でないと感じると、子どもは動けません。
担任の先生や支援担当者に、「困ったときはこう言えるよう練習しています。うまく言えたら受け取ってあげてください」と事前に伝えておくことも効果的です。
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まとめ
「助けて」と言える力は、弱さではありません。自分の状態を把握して、適切に助けを求められることは、社会の中で生きていく上でとても重要なスキルです。
一人でがんばらせすぎず、「頼っていいんだよ」というメッセージを日々の関わりの中で伝えていきましょう。

