体を動かすのが好きなのに、活動に参加しないのはなぜ?
野球が好きで、いつも元気よく動き回っているMくん。
でも、集団の活動になると急に参加しなくなることがありました。
最初は「ふざけているのかな」「やりたくないのかな」と思っていたのですが、体を動かす活動のときにとくに参加しないことが多いとわかりました。
体を動かして遊ぶのが大好きなのに、なぜ?
ベテランの指導員の方から教えてもらったのは、「体幹がぐにゃぐにゃしていて、ボディイメージができていないこと」が原因かもしれない、ということでした。
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ボディイメージってなに?
「自分の頭ってどこにありますか?」と聞かれたら、すぐに「体の上」とわかりますよね。
では「今、足の小指を意識して動かしてみてください」と言われたら?
「どこにあるかはわかるけど、動かすのは難しい」という人が多いのではないでしょうか。
これがボディイメージの問題です。自分の体がどこにあって、どのくらいの大きさで、どう動くか——そのイメージが頭の中でうまく作れていない状態です。
発達がゆっくりなお子さんや、感覚統合に課題があるお子さんは、このボディイメージが育ちにくいことがあります。
ボディイメージが未発達だとどんなことが起きる?
- 体を動かす活動で、どう動いたらいいかわからない
- ものにぶつかりやすい、転びやすい
- 姿勢が崩れやすい
- 細かい手の動作が苦手
Mくんが「体を動かすのは好きでも、決まった動きの活動には参加しにくい」のは、自分の体をどう動かせばいいかのイメージができていないためかもしれない——そういうことでした。
家庭でできる感覚を育てる遊び
ボディイメージは、遊びの中で少しずつ育てていくことができます。
- 粘土遊び・砂遊び:手や体で感触を確かめながら、体の感覚を育てる
- トンネルくぐり:体の大きさと空間の関係を体感する
- ブランコ・トランポリン(体への影響が問題ない場合):体全体で動きを感じる
- 鬼ごっこや追いかけっこ:動きながら体のコントロールを練習する
専門的な感覚統合療法は作業療法士(OT)が行いますが、日常の遊びの中でも感覚を育てることはできます。
「なぜ参加しないのか」に意味がある
子どもが活動に参加しないとき、「やる気がない」「わがまま」と思ってしまいがちです。でも、その子なりの理由がある場合があります。
ちょっとした仕草や行動にも、子どもなりの意味があります。その子が見ていること、感じていることを知ろうとするだけで、関わり方が変わっていきます。
まとめ
ボディイメージは、体を動かす経験を積み重ねることで少しずつ育っていくものです。遊びの中で体をたくさん使いながら、その子の感覚を育てていきましょう。
「なんでできないの」より「どうしたらできるかな」を一緒に考える姿勢が、子どもの安心につながります。


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