新学期の登校しぶり〜発達凸凹っ子が「行きたくない」と言ったときの親の向き合い方〜

子育て・療育

4月になり、新しいクラス・新しい先生・新しいお友達——環境ががらりと変わるこの時期、「学校に行きたくない」「お腹が痛い」「頭が痛い」と言い出すお子さんがいます。特に発達凸凹のある子どもたちは、変化への適応が難しいことが多く、毎年この時期に登校しぶりが起きやすい傾向があります。

「昨日は元気だったのに」「また今日も…」と感じているパパ・ママへ。この記事では、登校しぶりの背景にある子どもの気持ちと、親としての向き合い方をお伝えします。

登校しぶりの背景にある「不安」を理解する

登校しぶりは「サボり」でも「甘え」でもありません。多くの場合、その根本にあるのは「不安」です。

発達凸凹の子どもたちは、次のような不安を感じやすい特性を持っていることがあります。

  • 先の見通しが立てられない不安:「今日の授業は何をするの?」「席替えがあるかも」という予測できないことへの恐怖
  • 感覚過敏からくる疲弊:教室の騒音、照明の明るさ、人の多さなどで体が疲弊している
  • 人間関係の難しさ:友達との距離感、グループへの参加、会話のタイミングがわからない
  • 失敗への恐れ:「うまくできなかったらどうしよう」という完璧主義的な思考
  • ルーティンの崩れ:新学期でいつものパターンが変わり、頭の中が整理できない

「体が痛い」という訴えも、心理的なストレスが身体症状として現れている場合がよくあります。嘘をついているわけではなく、本当に体に不調が出ているのです。

「行きなさい」より大切なこと:まず気持ちを受け止める

「行きなさい」「みんな行ってるよ」と言いたくなる気持ちはとてもよくわかります。でも、その言葉は子どもの不安を「なかったこと」にしてしまう可能性があります。

まずは、子どもの気持ちに寄り添うことから始めてみてください。

  • 「学校が嫌なんだね。どんなことが嫌なの?」と具体的に聞く
  • 「そっか、怖いんだね」と感情をそのまま認める
  • 解決しようとせず、まずは「聴く」だけの時間を作る

気持ちを受け止めてもらえた子どもは、「この人には話せる」という安心感を持てます。その安心感が、次の一歩への土台になります。

今日できる5つのサポート

① 登校の「ハードル」を細かく分ける

「学校に行く」というゴールではなく、「玄関まで出てみる」「車で学校の前まで行ってみる」「保健室に登校する」など、小さなステップに分解します。一つできたら十分。「全部か、ゼロか」ではなく、部分的な参加を認めてあげましょう。

② 「今日どんなことがあるか」を一緒に確認する

朝のうちに時間割や今日の予定を一緒に確認することで、子どもの「わからない」から来る不安が減ります。連絡帳アプリや学校のお便りを活用して、見通しを視覚的に示すのが効果的です。「今日は体育があるよ」「給食はカレーだって」など、楽しみな情報も添えると効果的です。

③ 「逃げ場」を作っておく

「つらくなったら保健室に行っていい」「先生に言えばトイレ休憩をとれる」など、困ったときの逃げ道を事前に学校と相談して作っておきましょう。逃げ場があることがわかると、子どもは安心して登校できるようになることがあります。「逃げてもいい」と知ることが、むしろ前に進む力になります。

④ 帰宅後を「ほっとできる時間」にする

学校から帰ってきたとき、すぐに「今日どうだった?」「宿題は?」と聞くと、子どもが追い詰められることがあります。帰宅後30分〜1時間は、好きなことをして過ごせる「充電タイム」として確保してあげましょう。その後のほうが、自然に話してくれることも多いです。

⑤ 先生・スクールカウンセラーと早めに連携する

「また大げさかな」と思わず、登校しぶりが続くようであれば早めに担任の先生に連絡しましょう。子どもの特性や苦手なことを共有しておくと、学校側も対応しやすくなります。スクールカウンセラーの先生に相談するのも有効です。一人で抱え込まず、チームで支えることが大切です。

「休む」という選択を責めないで

どうしても行けない日は、休ませてあげてください。無理に行かせることで、学校への恐怖がさらに強まることがあります。休む日は「ゆっくり体を休める日」として過ごし、ゲームや好きな活動で気持ちをリセットする時間にしてあげましょう。

「休ませてしまった…」と自分を責めなくて大丈夫です。親が穏やかでいることが、子どもの安心感につながります。

まとめ:登校しぶりは「信号」

登校しぶりは、子どもが「助けて」と発しているサインです。責めたり、無理に押し出したりするのではなく、その信号をキャッチして「どうしたら少しラクになれるか」を一緒に考えてあげてください。

完全に登校できなくても、少しずつ前進できればそれで十分。子どものペースを信じて、焦らず寄り添っていきましょう。

あなたが毎朝子どもと向き合っていること、それだけで十分素敵な親です。

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